前回の投稿では、ブレーキパッドのみを交換して
急場をしのいでいましたが
ブレーキディスクが損傷したままでは、
根本的な解決に至っておりません
前回投稿の記事に関しましては下↓のボタンから確認できます
そろそろ本気で整備します
後輪ブレーキディスク・パッドの同時交換
そろそろ本気出す
当ブログの整備作業は個人の経験を基に記載しています
記事を参考に整備されることは自由ですが
全ての整備作業はご自身の自己責任で実施されますようお願いします
整備作業の準備
今回の整備にあたり購入した部品
純正の部品はYSPを通じて入手可能です
ボルトの交換については、
YSPのメカニックの方の意見を採用しました
ブレーキパッドも純正を準備できますが
サードパーティのDAYTONA社製の方がコスパが良さそうなので、
最寄りのバイク用品店にてこちらを購入
部品名 | 社 名 | 部品番号 | 数 量 | 単 価 | 支払い額 |
ブレーキディスク | YAMAHA | BW3-2582W-1 | 1枚 | ¥6,974 | ¥ 6,974 |
ボルト | YAMAHA | 90109-08045 ※上記で注文し-08046が到着→ 使用問題なし | 5個 | ¥ 242 | ¥ 1,210 |
ブレーキパッド | DAYTONA | 92381 | 1セット | ¥4,400 | ¥ 4,400 |
¥12,584 |
今回の整備に使用する工具類
使用した工具
トルクレンチ 大・中
ソケットレンチ 27mm
アレンソケット 6mm
エクステンションバー 大・中
ラチェットハンドル 大・中
ニードル(ポンチの代わり)
マイナスドライバー
オープンレンチ 10mm・12mm
ウォータポンププライヤー
ゴムハンマー
使用した用品
ペーパーウェス
パーツクリーナー
潤滑剤
万能グリス
ねじロック剤
交換部品の取り外し
部品の取り外し順序としては
1 ブレーキパッドの取り外し
2 リアホイルの取り外し
3 ブレーキディスクの取り外し
の順が効率的でした。
ブレーキパッドの取り外し
ブレーキパッドを交換するためには
ブレーキパッドピンを抜く必要があります
ブレーキパッドピンを抜くには
車体にブレーキキャリパーが固定されていた方が
作業が効率的に実施できます
ブレーキパッドの交換要領については
過去の投稿からも確認できますが
再度記載します
ブレーキパッドクリップの引き抜き
ブレーキパッドクリップを
上に引き抜く
ブレーキパッドピンの押し出し
ブレーキパッドピンの先端部を
ニードル(ポンチ)とゴムハンマーを使用して
押し出し(叩き出し)
ピンを引き抜きます
ブレーキパッドの取り外し
マイナスドライバーを使用して
ブレーキパッドとディスクの間隔を押し広げ
間隔が開けば手でパッドを引き抜くことができます
交換するブレーキパッドの比較
これまで使用したブレーキパッドと新品のパッドの比較です
一番薄く消耗したオリジナルのBrembo社製パッド
14000km走行し、ブレーキディスクまで損傷したパッド
損傷したディスク+パッド交換のみで対処した結果
たった1200km走行した時点で、
新品時の6.4mmが
半分以下の2.7mmまで消耗していました
今回の整備でディスクと同時に交換する新品パッド
左右ともに6.4mmの厚さがあります
ブレーキディスクの取り外し
リアホイルの取り外し
ロックナットを緩め、リアホイルアクスル(シャフト)を抜くとホイルが外れます
シャフトを抜く前に、
左右のロックナットとアジャスターを緩めることになりますが
アジャスターを緩める前に刻み目盛りの位置を記録しておくことを
推奨します
ブレーキキャリパーピストンの押し戻し
リアホイルが外れた時点で
キャリパーピストンを指で押し戻しておきます
キャリパーピストンを指で押し戻し
新品のブレーキパッドが収まる
スペースを拡張しておきます
ブレーキディスクの取り外し
ブレーキディスクは5本のボルトで固定されています
今回は、YSPのメカニックの勧めによりこのボルトも交換します
ボルトはねじロック剤で固定されており、
素材が柔らかく六角の孔も弱いためナメ易いかもしれません
ボルトを再利用される時は、取り扱いに注意です
ブレーキディスクには表裏があります
私は、ボルトヘッドの溝を表裏の目印としました
交換するブレーキディスクとの比較
走行距離が 15333km での新品との比較です
使用済みディスク:4.7mm
新品ディスク :5.0mm
使用済みのディスクでは
ブレーキパッドの接触面が摩耗したり、削れてバリが発生しています
交換部品の取り付け
ブレーキディスクの取り付け
取り付けるブレーキディスクは
出荷時に防錆されています
組み付ける前に、パーツクリーナーで脱脂します
ブレーキディスクには表裏があります
ボルトヘッド溝のある面を確認します
ディスクを固定するボルトは
締め付ける前にねじロック剤を塗布します
6mmのアレンレンチと
トルクレンチを使用し
均一にトルク管理をして下さい
高回転部位のトルク不均一は、不具合の元です
リアホイルの取り付け
フリーな状態になっている
ブレーキキャリパーの溝と
スウィングアームの突起部と一致させる
リアホイルアクスル(シャフト)は
必要に応じグリスで潤滑したのち挿入し
アジャスティングボルトを元の位置に調整する
リアホイルアクスルナットを
105N/mで締め付ける
ブレーキパッドの取り付け
ブレーキパッドサポートにパッドの先端が収まるように導きながら
パッドを定位置に挿入
クリップ孔の向きを調整しながらパッドピンを挿入
クリップを挿入し取り付け終了
交換作業後の確認事項
これまでの整備作業を終えた後に
下記の確認を実施します
後輪がスムーズに回転するか
ブレーキが正常に作動するか
ドライブチェーンのたわみは規定内か
ドライブチェーンの点検要領については
過去の投稿記事の「2章 後輪 ドライブチェーンの点検」を参考にして下さい