正確な購入時期は、忘れました。
それでも、10年ほどは使っています。
購入した当時は、これほど長く使用するとは、思っていませんでした。
公務員時代に、単身赴任で地方勤務になり、
ヒマつぶしのため、映画をそこそこの音量で観たいと思い、ヘッドホンを探しました。
検索するうちに「モニターヘッドホン」なる分野があると知り、興味を持ちました。
モニターヘッドホンとは
レコーディング時や、映画・アニメのアテレコの時に、ミュージシャンや声優が使用しているアレです。
一般に使用されている「リスニング用ヘッドホン」のように音質に味付けがされておらず、原音に忠実に、微細な音質の劣化などが聞き取りやすいよう、フラットな再現がされる…らしいです。
なぜか SONY製 ばかりが目につきました。
(筆者の主観です)
当初候補に上がったのは SONY MDR-CD900ST
当初、検索するうちに候補に上がったのは
SONY MDR-CD900ST でした。
・1989年の発売以来、多くのレコーディングスタジオで使用されるプロフェッショナル使用
・1995年以降、一般の消費者向けにも販売を開始
・原音イメージそのままのどこまでもピュアな音質
・モニタリングに適した分解能
「モニターヘッドホン」として一番検索結果で目につき、定評がありました。
伏兵を発見 SONY MDR-7506
当時自分で購入するのは、レコーディングやアテレコのシーンで頻繁に目していた MDR-CD900ST にほぼ決まりかけていました。
しかし、いざ購入手続きをしに検索を続けていくうちに、気になって来たのがコードの長さ
実に MDR-CD900ST は、コードが2.5mあります。
え…? コード長っ!
TVで映画を観るには十分な長さだけど、使用しない時ジャマじゃね?
さらに探した結果、見つけました。
同じ SONY製 です。
当時の私が「これなら使用しないときは、長いコードをサクッと片付けられる」と納得したモノ
・プロフェッショナルの使用に応える高音質・高耐入力の業務用ヘッドホン
・口径40mmドライバーユニット採用
・携帯・収納に便利な折りたたみ式
(上記は MDR-CD900ST と同様)
・邪魔にならないカールコードを採用
MDR-CD900ST と MDR-7506 の比較
MDR-CD900ST MDR-7506 | MDR-CD900ST | MDR-7506 |
ドライバー ユニット | 口径40mm、 ドーム型 | 口径40mm、 ドーム型 |
感 度 | 106dB /mW | 106dB /mW |
再生周波数帯域 | 5〜30,000Hz | 10〜20,000Hz |
インピーダンス | 63Ω(1kHz) | 63Ω(1kHz) |
最大入力 | 1,000mW | 1,000mW |
コード長 | 2.5m | 約1.2m(伸長時:約3m) |
入力端子 | プラグはステレオ標準プラグ(φ6.5mm) iPodなどのプレーヤーに接続する場合ステレオミニプラグ(φ3.5mm)変換プラグが別途必要 | 金メッキステレオ2ウェイプラグ |
質 量 | 約200g(コード含まず) | 約230g(コード含まず) |
メーカーHP | 詳細を見る | 詳細を見る |
総合評価 | (4.0 / 5.0) | (4.5 / 5.0) |
上記2機種は「モニターヘッドホン」としての基本性能は、よく似ておりますが、
「再生周波数帯域」が微妙に違いました。
MDR-CD900ST: 5〜30,000Hz
MDR-7506 : 10〜20,000Hz
人間が聞き取れる周波数帯は20〜20,000Hzであると言われています。
さらに、個人が聴力検査ができるサイトで確認したところ、
私自身は 12,000Hz までしか聞こえておらず、
15,000Hz 以上はほとんど聞き取れず
17000Hz では、全く聴こえていませんでした。
ご自身が、どの範囲の音が聞き取れるのか。
下記のサイトで実験できますので、是非体験してみてください。
※ 上記のサイトは聴力検査に進みますので、検査の際は発生する音量にご注意ください。
以上のことから「再生周波数帯域」の差は、評価にさほど影響がありません。
また、両機種とも基本性能に不足がありません。
お気づきでしょうか
上記比較表で、それぞれの詳細をメーカーのHPで検索しようとすると
MDR-CD900ST は、一般向けの商品紹介サイトに飛びますが、
MDR-7506 は、法人向けの商品紹介サイトに飛びます。マニアックですね。
結果 MDR-7506 を購入
「入力端子」の違いや「質量」に違いがありますが、
私の重視項目は「コード長」ですから、
結果 MDR-7506 を購入することになりました。
以来、約10年ほど使用しています。
使用中、行動半径がコード長の範囲に制限されることを除けば、
問題なく使用できます。
およそ10年使用する間に、
自身でメンテナンスも行い、愛着もわきました。
この様子は、次回以降にまとめます。