走行距離が 約2年で 14,000km を超えたところで
後輪のブレーキパッドが終わっておりました
同時に後輪のブレーキディスクも片面が削れてしまいました
このような時は、パッドとディスクを同時交換すべきでしょうが
翌日にツーリングの約束をしていました
とりあえず今回はパッドの交換で様子を見ます
高価なBrembo社製パッドから、入手し易いDAYTONA社製へ
移行するチャンスでもあります
時間がないので
リアホイルを外さずに交換作業を実施します
当ブログの整備作業は個人の経験を基に記載しています
記事を参考に整備することは自由ですが
全ての整備作業はご自身の自己責任で実施されますようお願いします
ブレーキパッドの異状の確認
翌日に友人とのツーリングを控えていました
軽くチェーンに給油でもしようと、バイクを取り回した時
「シャラシャラ…」とした異音と抵抗を感じ
異音のする後輪を確認したところ…
後輪のブレーキディスク2枚のうち
常にブレーキディスクに接触していると思われる
左側のパッド部が完全に終了して無くなっており
ディスクの接触面も異状摩耗+バリの発生を起こしていました
ブレーキパッド取り外し
作業の準備
翌日は、友人とツーリングを予定していました
故に、時間をかけずに交換作業を終えたい
交換するパッドは、自宅から最寄りのバイク用品店で入手しました
購入した部品
自宅から最寄りのバイク用品店で購入
店内の部品適合表を頼りに選定
DAYTONA社製
赤パッド No.084
品番:92381
使用した工具
作業当時の手持ち工具で作業実施
・ゴムハンマー
・ラジオペンチ
・マイナスドライバー
・ニードル(ポンチの代わり)
・ウォーターポンププライヤー
・ノギス
ブレーキパッドの取り外し
作業時間の短縮のために、リアホイルを外さずに作業をしました
※ YAMAHA XTZ690 サービスマニュアル では
リアホイルを外してからブレーキ整備を実施するように書かれていますので
完全に自己責任での作業となります
ブレーキパッドクリップの引き抜き
ラジオペンチを使用して
ブレーキパッドクリップを引き抜く
ブレーキパッドピンの押し出し
ブレーキパッドピンの先端部を
ニードル(ポンチ)とゴムハンマーを使用して押し出し(叩き出し)
ピンを引き抜きます
ブレーキパッドの取り外し
マイナスドライバーを使用して
ブレーキパッドとディスクの間隙を押し広げ
間隙が開けば手でパッドを引き抜くことが出来ます
状況の確認
ブレーキパッドの状況
※ YAMAHA XTZ690 サービスマニュアル では
ブレーキパッドライニング使用限度
1.0mm(0.04in) となっているので、今回のパッドは完全にOUTでした
ブレーキディスクの状況
※ YAMAHA XTZ690 サービスマニュアル では
ディスク厚さ使用限度
4.5mm(0.18in) 損傷/段付摩耗→交換 となっており、
今回測定した残りの厚さは4.7mmでしたが、損傷/段付摩耗+バリ発生 なので交換の対象です
ブレーキパッド取り付け
ブレーキキャリパーピストンの押し戻し
※ YAMAHA XTZ690 サービスマニュアル では
ブレーキキャリパーピストンをブレーキキャリパーの中に指で押し込む となっています
リアホイルを外さずにドライバーで押し戻すのは 自己責任 です
ブレーキパッド及びパッドピンの挿入
この際の着意事項としては
ブレーキパッドクリップの穴の向きを
差し込み易い方向を維持しつつ
ピンを圧入
ブレーキパッドの挿入時の着意事項
ブレーキパッドの先端がブレーキパッドサポートに収まるように挿入
ブレーキパッドピン挿入時の着意事項
ブレーキパッドクリップの穴の向きを差し込み易い方向を維持しながら圧入
ブレーキパッドクリップを取り付け
クリップは手で取り付けられます
復旧作業後の確認としては
後輪がスムーズに回転するか
ブレーキペダルを数回踏み込んだ後
ブレーキが正常に作動するか
を確認します
復旧作業後の確認事項
1 後輪がスムーズに回転するか
2 (ブレーキペダルを数回踏み込んだ後)ブレーキが正常に作動するか
経過観察
今回の整備作業は以上の内容で終了しますが
ディスクを損傷したまま走行を続けるわけにはいきません
今後、いつ頃までにディスクとパッドの交換を実施すべきか確認するために
ブレーパッドの摩耗状況を観察しました
交換取り付けしたブレーキパッドの摩耗状況
左側 パッド | 右側 パッド | |
取り付け時 0km | 6.4mm | 6.4mm |
1週間後 688km 走行後の パッド残り | 3.3mm | 6.1mm |
〃 パッド損耗 | 3.1mm | 0.3mm |
ディスクが損傷している左側のパッドの損耗が激しいことが明らか
ブレーキパッドのみ交換し、ツーリング等の普段使いを実施し 688km走行後
パッドの残りを観測しました
予想通り、損傷している左側の損耗が激しく
このペースの摩耗を続けると、今後約 450km走行した時点で
ブレーキパッドの使用限界を迎えます
近々、ブレーキディスクとブレーキパッドの同時交換を実施します