Tenere700 冬眠解除

WBC2023熱気で日本が盛り上がり出した頃
北海道の気温もこの熱気に乗じてグングンと上昇

私の Tenere700 も約4ヶ月ぶりに
冬眠を解除することにしました

冬眠解除にあたり
冬眠の前・中・後に実施した作業について
備忘録的に記録したいと思います

目次

冬眠前に実施した事項

洗 車

1シーズンを通して大きな事故もなく走ってくれた相棒に感謝しながら
洗車をしました

洗車しながら車体全体を外観点検します

ossan
ossan

洗車後に点検すると
今まで見えていなかった
不具合を見つけちゃうんです💦

私はチェーンの伸び
規定値以上であったことを確認
しました
(たわみ量規定値:43.0〜48.0mm)

Tenere700の点検要領は
YAMAHAの取扱説明書を参考にします⬇︎

ドライブチェーン点検要領 「6-12」ページを参照

左図
「1」:チェーンガードと
「2」:チェーンの中心までの間隔

許容値:43.0〜48.0mm

私の車両は
とっくに許容値を超えています
冬眠解除する時に調整します

燃料タンクの満タン補充

燃料を満タンに補充する前に
燃料ラインとタンクにワコーズの「F-1 フーエルワン」を注入します

ワコーズ信者ではありませんが
一部の製品に関しては
盲信しているところがあります
(YouTuberの二宮氏の影響かな?)

作業の要領は以下のとおりです

1 タンクが半分ほどになるまで走行
 (シーズンラストのツーリング)

2 「F-1 フーエルワン」を1/2本注入
 (1回目)

3 1回目の注入後数km走行し
  燃料ラインの洗浄

4 「F-1 フーエルワン」を
  残りの1/2本注入(2回目)

5 燃料タンクを満タン補充して
  燃料の劣化防止とタンクの防錆

数年前から
上記の方法を実施しています
シーズン再開後の不具合は
今までのところ皆無です

冬眠中に実施した事項 1回/毎月(目安)でエンジンに「火入れ」

天気の良い日を選んで
1回/毎月を目安に
エンジンの「火入れ」をして
エンジンの防錆とバッテリーの状況確認をします

天候の良い日を選択
バッテリーの電圧チェック

1 バッテリーの電圧をチェック
  12V以下のバッテリーは交換が必要
  とのこと(したことないけどネ)

2 エンジンアイドルが安定するまで
  暖機運転を実施
  エンジンの防錆とバッテリーの補充電

3 路面状況が許せば、低速で8の字走行
  作動部分の防錆

4 充電後のバッテリー電圧のチェック
  Tenere700のサービスマニュアルでは
  「エンジン停止後30分後」に計測

私は取扱説明書と併せて
サービスマニュアル」を参照します

ネット検索時は
Tenere700を「XTZ690」として検索
すると出てきます

冬眠解除時に実施した事項

バッテリー電圧チェックと
エンジンの「火入れ」

冬眠中に実施した
エンジンの「火入れ」に準じた要領で
「火入れ」を実施しました

エンジンとバッテリーの状況確認もしますが
この後に実施する「エンジンOIL交換」のために
OILを温めておくことが狙いです

エンジンOIL交換

OIL交換作業に準備するモノは
以下のとおり

必須なモノ
1 エンジンオイル 2.6ℓ
 (フィルター交換時) 
2 オイル処理ボックス
 (上記オイルが入る容量)
3 ドレンプラグ用 レンチ(17mm)
4 ドレンプラグ用 ガスケット
5 フィルターレンチ
6 オイルフィルター
あれば、なお良い
7 トルクレンチ
8 ペーパーウエス

エンジンオイル

エンジンオイルの銘柄に
こだわりはありません
一つのメーカーを継続することなく
気分次第で変えています
規格さえ守れば平気です

SAE粘度 :10W-40
API規格 :SGグレード以上
JASO規格:MAグレード

この車体も YAMALUBE → MOTUL → WAKOS というように変えています
メーカー毎の特性は…
残念ながら体感できません💦

オイル処理ボックス

交換作業に応じた容量を確保したモノを用意します

オイル交換時       :2.3ℓ 
オイルフィルター取り外し時:2.6ℓ
オーバーホール時     :3.0ℓ

ドレンプラグ用 レンチ・ガスケット

今回はDAYTONAのガスケットが残っていたので
そのまま採用しました

レンチ  :17mm
ガスケット:ドレンガスケット 95396(DAYTONA)

M14外径22mmのガスケットであれば他社製でも適合します

前回YSPで取り付けられていたガスケットを取り外した写真⬇︎

内径:M14
外径:22mm

フィルターレンチ

今後
車種が変わっても使い回しができるように
バンドタイプを用意しました

前回YSPで取り付けられていたフィルターを取り外した写真⬇︎

先端外径:最小値
後端外径:最大値

今回は
60mm〜73mm用 という物があったので
これにしました

オイルフィルター

フィルターもメーカー等にこだわりはありません
バイク用品メーカーであれば
純正でなくともOKかなと思います

下記の製品は、交換後の走行チェックでも問題ありませんでした。

トルクレンチ

少し値が張ります
あると便利です

メンテナンスをする機会が多い方が
早めに採用すると
使用頻度が増え
使用1回あたりのコストがドンドン安くなり
結果…実質無料になります😁

ossan
ossan

僕の場合
ほとんど無料で使い続けています

上記の製品は
測定範囲  :3.0〜60N/m
制度保証範囲:12〜60N/m
測定単位  :N/m(kgf/cm、lbf/in、lbf/ft変換機能付き)

使い勝手が良いので多用しています

ペーパーウエス

私はキッチンペーパーで代用しています
トイレットペーパーとキッチンペーパーは
ネピアを指名買いです

オイル交換の手順としては…

1 暖気して温めたオイルを、ドレン口から排出
2 オイルフィルターを取り外す
3 新しいオイルフィルターの取り付け
4 新しいガスケットを挿入し、ドレンボルトを取り付け
5 指定数量のフレッシュオイルの注入

17mmのレンチを使用し
ドレンを外し、オイルを排出します

当初、勢いよく前方に流出するので
ドレン口より前方オイル処理ボックスを設置するのが良いと思います

フィルターレンチを使用し
古いオイルフィルターを外します

新しいオイルフィルターを取り付ける時の締め付けトルクは
フィルター記載:15〜20N/m
サービスマニュアル:17N/m

となっていますが、取り付ける時に
このレンチではトルクが計れません

そのため、外す時の締め付けトルクを
手の感覚で覚えて、ハンドトルクで取り付けました

新しいフィルター取り付け時
O-リング部分にオイルを薄く塗って
漏れ防止のおまじない

トルクが計れないので
ハンドトルクで取り付けです

新しいガスケットを挿入して
ドレンボルトを取り付けます

締め付けトルク:43N/m

オイル補給量
オイル交換時       :2.3ℓ 
オイルフィルター取り外し時:2.6ℓ
オーバーホール時     :3.0ℓ

なので

今回は、2.6ℓ補給しました

ドライブチェーンの調整

ドライブチェーンが昨シーズン以来
許容を超えていることはわかっていました 😬💦

取扱説明書サービスマニュアルを参考に
作業を実施しました

赤線部を測りますが
実際は面倒です
「3」と「1」を緩め「2」で調整します
ホイルの反対側も同様

実は1回目の調整をセンタースタンドを使い、後輪が浮いた状態で調整したところ
作業後に車体を地上に降ろした時にチェーンがパンパンに張りすぎの状態になってしまいました

あれこれと調べましたが
チェーンの調整は後輪が接地した状況で実施するのが基本のようです
2回目はサイドスタンドを使用した状況で測定しました

上の写真は、片手でiPhoneを操作して計測風景を撮影しましたが
最終的にはチェーンの中心部で計りました

あると便利な工具
デジタルノギス
何かと重宝します

この手のトルクレンチは
バイク整備はもちろん
車の整備時にも使用頻度が高いです

タイヤの空気圧の確認

冬季間に駐車していただけでも
不思議と空気圧が低下していました

前後とも2.0kgf/cmを軽く下回っていました。
ダートだけなら良いかもですが
オンロードではOUTでした

取り回しの押し引きが重いな
と感じていたのはこのせいでした

空気入れにもこだわりはありません
普通の自転車用を使用しています
空気圧がメーターで確認できるものが
便利です

現在の私が使用している製品と同じものが見つかりませんでしたので
近いイメージのものを紹介します

時刻規制

冬眠の間に時計も約3分
遅れていましたので修正しました

時刻調整要領

1 トップセットボタンとボトムセットボタンを同時に押し
  「時刻」の表示を点滅させる

2 ボトムセットボタンを押し「時」を設定する

3 トップセットボタンを押すと「分」の表示が点滅

4 ボトムセットボタンを押して「分」を設定

5 トップセットボタンを押して全ての設定を確定する

 ⇧ちょっと説明を端折っていますが
実際に調整してみると簡単にできます
詳細は「取扱説明書」参照

諸作業を終えて 試運転

諸作業を終えて
とりあえず最寄りの海岸方面に向かいました
北海道の3月にしては珍しく
市街地では17℃近くまで上がりましたので
ガマンできません

「3月にバイクで海かよ」の図

2023年度もめでたく
バイクシーズン解禁です
今年も皆様「ご安全に!」

ossan
ossan

今回の冬眠に入った時の記事は
下のボタンから👇

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この記事を書いた人

北海道在住
おっさんライダー(DAEG→SEROW225→KLX250→Tenere700)
夏季は、林道でバイクを倒したり、
起こしたり、下敷きになったり
冬季は、主に冬眠中

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