Tenere700 後輪ブレーキディスク・パッド交換 【傷ついたディスクはパッドと命を削ります 早めの交換を】

前回の投稿では、ブレーキパッドのみを交換して
急場をしのいでいましたが
ブレーキディスクが損傷したままでは、
根本的な解決に至っておりません

前回投稿の記事に関しましては下↓のボタンから確認できます

そろそろ本気で整備します
後輪ブレーキディスク・パッドの同時交換

ossan
ossan

そろそろ本気出す

当ブログの整備作業は個人の経験を基に記載しています
記事を参考に整備されることは自由ですが
全ての整備作業はご自身の自己責任で実施されますようお願いします

目次

整備作業の準備

今回の整備にあたり購入した部品

地元のYSPを通じて入手
ブレーキディスク
ディスクを固定するボルト×5個
前回同様に自宅から最寄りのバイク用品店で入手
DAYTONA 赤パッド No.084

純正の部品はYSPを通じて入手可能です
ボルトの交換については、
YSPのメカニックの方の意見を採用しました

ブレーキパッドも純正を準備できますが
サードパーティのDAYTONA社製の方がコスパが良さそうなので、
最寄りのバイク用品店にてこちらを購入

部品名社 名部品番号数 量単 価支払い額
ブレーキディスクYAMAHABW3-2582W-11枚¥6,974¥ 6,974
ボルトYAMAHA90109-08045
※上記で注文し-08046が到着→
使用問題なし
5個¥ 242¥ 1,210
ブレーキパッドDAYTONA923811セット¥4,400¥ 4,400
¥12,584
今回の整備に要した部品と価格

今回の整備に使用する工具類

使用した工具

トルクレンチ 大・中
ソケットレンチ 27mm
アレンソケット 6mm
エクステンションバー 大・中
ラチェットハンドル 大・中
ニードル(ポンチの代わり)
マイナスドライバー
オープンレンチ 10mm・12mm
ウォータポンププライヤー
ゴムハンマー

使用した用品

ペーパーウェス
パーツクリーナー
潤滑剤
万能グリス
ねじロック剤

交換部品の取り外し

部品の取り外し順序としては
1 ブレーキパッドの取り外し
2 リアホイルの取り外し
3 ブレーキディスクの取り外し
の順が効率的でした。

ブレーキパッドの取り外し

ブレーキパッドを交換するためには
ブレーキパッドピンを抜く必要があります

ブレーキパッドピンを抜くには
車体にブレーキキャリパーが固定されていた方が
作業が効率的に実施できます

ブレーキパッドの交換要領については
過去の投稿からも確認できますが
再度記載します

ブレーキパッドクリップの引き抜き

(過去画像からの引用)

ブレーキパッドクリップ
上に引き抜く

ブレーキパッドピンの押し出し

ブレーキパッドピンの先端部を
ニードル(ポンチ)とゴムハンマーを使用して
押し出し(叩き出し)
ピンを引き抜きます

ブレーキパッドの取り外し

マイナスドライバーを使用して
ブレーキパッドディスクの間隔を押し広げ
間隔が開けば手でパッドを引き抜くことができます

交換するブレーキパッドの比較

これまで使用したブレーキパッド新品のパッドの比較です

14000km走行(ディスク損傷)
右側:0.1〜1.0mm
左側:-1.6mm
(ディスク損傷のまま)1200km走行
右側:5.9mm
左側:2.7mm
新品(走行0km)
右側:6.4mm
左側:6.4mm

一番薄く消耗したオリジナルのBrembo社製パッド
14000km走行し、ブレーキディスクまで損傷したパッド

損傷したディスクパッド交換のみで対処した結果
たった1200km走行した時点で、
新品時の6.4mm
半分以下の2.7mmまで消耗していました

今回の整備でディスクと同時に交換する新品パッド
左右ともに6.4mmの厚さがあります

ブレーキディスクの取り外し

リアホイルの取り外し

ロックナットを緩め、リアホイルアクスル(シャフト)を抜くとホイルが外れます

シャフトを抜く前に、
左右のロックナットとアジャスターを緩めることになりますが
アジャスターを緩める前刻み目盛りの位置を記録しておくことを
推奨します

ブレーキキャリパーピストンの押し戻し

リアホイルが外れた時点
キャリパーピストン指で押し戻しておきます

キャリパーピストン指で押し戻し
新品のブレーキパッドが収まる
スペースを拡張
しておきます

ブレーキディスクの取り外し

アレンレンチ6mmで取り外し
ディスクには表裏があります
ボルトヘッドの溝がある側を覚えておきます

ブレーキディスクは5本のボルトで固定されています
今回は、YSPのメカニックの勧めによりこのボルトも交換します

ボルトはねじロック剤で固定されており、
素材が柔らかく六角の孔も弱いためナメ易いかもしれません
ボルトを再利用される時は、取り扱いに注意です

ブレーキディスクには表裏があります
私は、ボルトヘッドの溝を表裏の目印としました

交換するブレーキディスクとの比較

走行距離が 15333km での新品との比較です
使用済みディスク:4.7mm
新品ディスク  :5.0mm

手前:使用済み(削れてバリが発生)
奥側:新品            
手前:新品              
奥側:使用済み(パッドの接触面が摩耗)

使用済みのディスクでは
ブレーキパッドの接触面摩耗したり、削れてバリが発生しています

リアブレーキディスクの交換

ディスク厚さの使用限度:4.5mm(0.18in)であり
私の使用済みディスクの厚さは4.7mmでしたが
損傷/段付き摩耗→交換 
サービスマニュアルにあるため交換の対象です

交換部品の取り付け

ブレーキディスクの取り付け

取り付けるブレーキディスク
出荷時に防錆されています
組み付ける前に、パーツクリーナーで脱脂します

ブレーキディスクには表裏があります
ボルトヘッド溝のある面を確認します

ディスクを固定するボルト
締め付ける前にねじロック剤を塗布します

(ディスクの画像は過去画像の再利用です🙇)

6mmのアレンレンチ
トルクレンチを使用
均一にトルク管理をして下さい
高回転部位のトルク不均一は、不具合の元です

リアホイルの取り付け

フリーな状態になっている
ブレーキキャリパーの溝
スウィングアームの突起部と一致させる

リアホイルアクスル(シャフト)
必要に応じグリスで潤滑したのち挿入し
アジャスティングボルト元の位置に調整する

リアホイルアクスルナット
105N/mで締め付ける

ブレーキパッドの取り付け

パッドの先端がパッドサポートに
収まるように調整しまがら挿入
パッドが固定位置まで挿入できたら
ピンを挿入
クリップが刺し易い向きに調整
ウォーターポンププライヤーで
パッドピンを圧入し…
ニードル(又はポンチ)で
再度圧入して仕上げ
最後にクリップを取り付けて終了

ブレーキパッドサポートパッドの先端が収まるように導きながら
パッドを定位置に挿入

クリップ孔の向きを調整しながらパッドピンを挿入

クリップを挿入し取り付け終了

交換作業後の確認事項

これまでの整備作業を終えた後に
下記の確認を実施します

後輪がスムーズに回転するか

ブレーキが正常に作動するか

ドライブチェーンのたわみは規定内か

ドライブチェーンの点検要領については
過去の投稿記事の「2章 後輪 ドライブチェーンの点検」を参考にして下さい

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この記事を書いた人

北海道在住
おっさんライダー(DAEG→SEROW225→KLX250→Tenere700)
夏季は、林道でバイクを倒したり、
起こしたり、下敷きになったり
冬季は、主に冬眠中

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